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「夢ロード」は傘の貸与や美術本の閲覧・貸出サービスなど下関北高校生のための通学・学習支援を行っています。

アート情報
      このページでは、アートに関するさまざまな話題を提供します。
「アルトテーク」の活動 こちらへどうぞ

アート・ギャラリー

<ギャラリー 夢ロード>
滝部下市通りの木本陶器店さんの店舗(豊北町滝部835)をお借りして2018年に発足しました。年4回程度の展示会を開催しています。

New! 第19回展 「夢ロード」の10年と通学路の記憶
2023年11月7日(火)〜12月3日(日)
チラシ
10shuunenchirashiPDF.pdf へのリンク


第18回展示
<アートの本棚> 二十の扉
2023年5月23日(火)〜6月18日(日)




第11回展
尾潟正美『にぎめ*』表紙原画展 予告
* 豊北の歴史文化誌
2021年5月11日(火)〜23日(日)但し、17日(月)休館
13:00〜18:00 但し、金曜日は19:00まで 
入場無料

尾潟正美氏略歴:1951年、山陽小野田市生まれ。旧豊北第一中学校、県立豊浦総合支援学校等で美術教育に携わった。滝部公民館(2点)、豊北小学校(1点)旧粟野小学校にタイル画あり。二紀会準会員、下関美術協会、グループ『櫂(かい)』所属。豊北町粟野在住。




                                     特牛駅


                                     粟野港


                               滝部八幡宮の手水鉢


                              本宮中山神社の手水鉢


第9回展 にい みずよし切り絵展


            
         明日への手紙 2009
2020年11月3日(火)〜15(日)但し、9日(月)休館(予定)
(コロナ感染症拡大の影響で、変更になる場合があります)

にい みずよし氏 略歴:
1949年神戸市生まれ。東京デザイナー学院服飾科卒。1978年初個展。1980年フランスへ初遊学し、ミュシャの大回顧展に接する。1984年以降、杉江みどり氏と二人展を継続。2017〜19年「息を呑む繊細美 切り絵アート展」の中心作家として福岡県立美術館等全国6館を巡回。横浜市在住。




第1回展 藤田莞爾「おしゃべりなJOMON人:私の縄文幻夢譚」
2018年5月22日(火)〜6月3日(日)
本ホームページ掲載の藤田作品をベースにしたもの。詳細は(チラシこちら2018.5.1 終了しました 報告はこちら
5月23日(火)17:00〜18:00 交流ギャラリートーク
北高生徒と地域の美術家(このHPでお馴染みの川原一夫氏、有田敏朗氏など)との交流。作品紹介、生徒のデッサンへのアドバイスなど  終了しました 報告はこちら


第2回展以降の記録は、活動報告をご覧ください。(こちら

<HPギャラリー>
<藤田莞爾 私の縄文幻夢譚:土器篇 第8回(こちら
2018.5.16
 番外篇 浦安路地裏シリーズ 第4回 (こちら)2018.6.15
  G3 again展(こちら
 藤田莞爾氏関連個展案内(こちら

第1回

題:縄文のボクと平成の私
譚:三年間程、平成の私の私家版「イタズラ描き帖面」の表紙に
  貼りついていましたが、此の度壁面を文字通り汚すことになりました。
  (注:2017.10.3-8 私の縄文幻夢譚:縄文のボクと平成の私展)
サイズ等:220mm×180mm 紙、鉛筆、透明水彩、墨、紙クロース、
  布クロース、パステル紙(ファブリアーノ・ローマ)
作者:縄文のボク



題:平成の日暮れ
譚:親方「村の若者が、罠に兎か猪がはまっていないかと森に入った。
  すると智慧者の古木に呼び止められて言われたのです。
  『生き物を騙してはならない、お前も生き物なら』――以来500年、
  谷川沿いの四村には<落し穴>がありません」
  私「平成の世では、<騙し>が日常です
  ボク「平成は、ぼくらの続きではありません。どこかで切れてしまった」
  親方「一万年もの縄文の為に記された一冊の歴史もない。
     ――わたしらは死に絶えたのかな」
  私「いいえ。私たちの血の中で眠っている」
サイズ等:364mm×263mm 紙、パステル、烏口、
  褪色防止補強アクリルインク、墨、ペン、透明水彩
作者:縄文のボク



題:縄文の朝
譚:「やはり縄文の朝はいい。こんなにうれしくなる朝は平成には無かったね」
  「無かった、無かった」
  「あれは嘘(うそ)の世界。だから朝も嘘。嘘の夜。天の星は錆つき、
  地の窓が星の真似をする」 
  「平成の人たちに見せてあげたいね、本当の星空を」
  「山も川も」「野原も海も」
サイズ等:364×263cm 紙、パステル、烏口、墨、ペン、インク、透明水彩
作者:縄文のボク


第2回

題:火入れ土器の炎の中に<T>
譚:ゆらりと揺れ動く花園がありました。
  それは、ゆっくりと姿、かたちを変えていく何か>でしたが、
  それがなにであるのかボクにはわかりません。
  その花園に咲いていた花は、野に咲く花ではありませんでした。
  炎はおおよそ900どのあつさで、ぼんやりしていると大ヤケドをします。
サイズ等:240mm×334mm 和紙、烏口、ボールペン、墨、透明水彩
作者:縄文のボク



題:火入れ土器の炎の中に<U>
譚:花園の姿、形は見ている間にすっかり失われて、
  今は、時間を小間切れにすると言われている奇妙な<機械>姿
  になって、絶え間なくコツコツという音をまき散らしています。
  と、急に<空間>がぐるりと裏返ったのです。
  黒い雲はじいっとしているままでした。
サイズ等:198mm×273mm カーボン紙、マイナスドライバー、
  コンビニコピー機、60枚プリント(以降、原図破棄)
サイン:アルシュ紙に鉛筆
作者:縄文のボク



題:火入れ土器の炎の中に<V>
譚:裏返しになった炎の中にボクが見たものは、息が詰まりそうな
  せまい空間に、関係が枯れ果てたような、話し声も笑い声も立てない
  静かな、静かすぎる人々の群像です。
  「この様(さま)を、いつか深鉢に刻みつけよう」などと
  空想に耽っていると、親方の声が空をつんざきました。
  「おい。それ。お前の前。倒れるぞ!!」
サイズ等:257mm×198mm カーボン紙、マイナスドライバー、
  コンビニコピー機、60枚プリント(以降、原図破棄)
サイン:アルシュ紙に鉛筆
作者:縄文のボク


第3回

題:UFOが居る公園で
譚:「彌生と呼ばれる以前の1万年間、沖縄から北海道までの日本列島に
  暮らしていたのが、ボクら縄文人です。その1万年間をとおして、
  いつ数えても25万人しか住んで居ませんでしたから、ひとりひとりが
  重要で、欠くことのできない大切な存在でした。ツキノワグマや
  イノシシや一緒に暮らしたイヌたちも、ボクらとちっとも変らない、
  この世界を構成する大切な生きものたちです」
  「今は違う。その違いを知ったら、君は痙攣を起こし、
  卒倒してしまうかも知れない」
サイズ等:385mm×385mm 紙、鉛筆、パステル、透明水彩、
  [離散集合]
作者:縄文のボクと平成の私]


左上(部分):左上の正面を向いているのが縄文のボク


右下(部分):「オオ もうハサミもある」「見える?3mm位だよ」
       「君、よく見つけたな」
       「ヒサシブリダナ」「イチネンブリダネ コトシハ アカマイダヨ」


第4回

題:深紅の思考たちのまどろみ
譚:あなた方の多くは間違えている。わたしらは伝えられたものと、
  毎日生みだされる<ことば>がなくては一日も生きられない。
  その<ことば>は精妙で、この世界を語りつくせる。
  土偶や土器も<ことば>でできている。絵というものをわたしは
  初めて描いた。これものこらず<ことば>です。
サイズ等:290mm×380mm 鉛筆、パステル、透明水彩、紙 [離散集合]
作者:縄文の土器作りの親方



題:ビリジャンの中で息を切らし
譚:親方「木が燃えると、炎と煙が立ち昇る。わたしらの作った土器を
  焼きかためて。燃やせばわたしらも木と同じだ。のこらず空気と
  僅かな土(つち)でできている生きもの」
  私「鳥も魚も、熊も野の花も」
  親方「この世界で生きているものたちは、のこらず同じなのだな。
  なぜだろう」
  私「なぜだろう」
サイズ等:290mm×380mm 鉛筆、パステル、色鉛筆、透明水彩、紙
  [離散集合]
作者:縄文の土器作りの親方



題:無色の緑色の思想たちが眠る
譚:この絵は、竹べらで土器の眺めを刻んでいた時、ふと目の前に
  浮かんでいた景色です。わたしらの村でもあり、わたしの知らない
  村のようでもあるのです。
  私「この図は、私も見るのですよ、親方。夢の中で。何度も何度も。
  そのたびに雲の顔が少し違う」
  雲だけではないはずだよ。しきりにわたしも見るが、長い家が坂を
  下ってくることもある。
  私「そうか! これは、親方の村が私の村に重なっている眺めだ」
サイズ等:290mm×380mm 鉛筆、クレヨン、色鉛筆、透明水彩
  [離散集合] 
作者:縄文の土器作りの親方



第5回 2018.3.15

題:日暮れの再会
譚:「よく来てくれたなー―遠い村から」
  「昔七日位で歩いたのが・・・兄(あに)!!どうした?!その顔」
  「火入の炎に、粘土壺と間違えられた、ハハハハハハハ。
  連れの若い者、お前のせがれか?」
  「壺の弟子だ。息子は弓人(ゆみびと)をやってる」
  「おれのせがれも弓だ。土<ひねり>は、ひねっくり者だとさ」
  「熊や猪の霊を<なに>が鎮めるのだ、言ったか?」
  「言った」
サイズ等:283mm×380mm 紙、鉛筆、クレヨン、透明水彩
  [離散集合]
作者:縄文の土器作りの親方



題:暗い海、大魚
譚:「とてつもなく若い頃、大浪の中からぬっと出てきてな、がぼん!と
  海深くもぐり去った大魚を見た。その、空を飛んでいる姿の異様なこと!
  一瞬、この世が真っ暗になった。神様だ――と思ったよ、魚の」
  「見たかったな」
  「その時の様子を描いたよ」
サイズ等:280mm×380mm 紙、鉛筆、パステル、透明水彩、墨
作者:親方の兄(あに)



題:崩れる火焔土器の夢
譚:「誰かが叫んだのだ、火焔土器――とな。わたしの胸の内では
  ”水<しぶき>”なのだが。国宝の火焔<形>土器はわたしの出来損いさ。
  なぜだって?均整ばかり偉そうにしていて、熊や猪の霊を想いもしない。
  ぶちこわしてやりたい」
  「兄(あに)。5,000年も後のことだよ」
  「いつでも同じだい!な、若いの」
サイズ等:280mm×380mm 紙、鉛筆、パステル、透明水彩
作者:親方の兄(あに)



第6回 2018.4.1

題:親子島に山三(みっ)つ「おお ここだ」
譚:黄色い衣裳の者の詞(ことば)
  海の命あるものたちに、われわれは許しを請いたい。
  どうか 許してくだされ。無慈悲にも みなさん方を捕え、
  みなさん方を喰ろうてきたわれわれを。さらにさらに 
  これからも みなさん方を捕え、みなさん方を好んで
  喰らい続けることを。
  今年も今年の山の果実をどっさりと壺に入れ、ここに
  沈める。海の霊の食膳の彩りになれば幸い。
サイズ等:288mm×385mm 紙、鉛筆、クレヨン、パステル
  色鉛筆、透明水彩 [離散集合]
作者:縄文の親方



第7回  2018.5.1

題:日暮れの再会 [Ver.2]
譚:「よく来てくれたなあ・・・・・・遠い村から」
  「若い頃は五日で歩けたが、今度は七日かかった。
   あれ?兄(あに)イ。どうしたのです、その顔」
  「粘土と間違えられた、火入れの炎に。ハハハハハハハ。
   連れは、お前のせがれかい?」
  「息子は、弓人(ゆみびと)をしている。彼は、粘土の弟子です」
  「わたしのせがれも弓人だよ。土ひねりはひねくり者のすることだーー
   と抜かしおった」
サイズ等:276mm×375mm 紙、鉛筆、パステル、クレヨン、透明水彩 
  [離散集合]
作者:縄文の土器作りの親方



題:何度となく見る夢の図
譚:「土の中から出てきた時、誰かが思わず<火焔土器>と叫んだらしい。
  わたしの胸の内では<波頭(なみがしら)>なのだがねえ。
  国宝になっている<波頭>」は、わたしの出来損いさ。
  かっこばかり偉そうにしていて、熊や猪の霊を思いもしない。
  ブチコワシテヤリタイヨ」
  「兄(アニ)。ずうっとずうっと、五千年も後(のち)のことだよ」
  「いつのことでも同じだね。なあ、若いお弟子さん」
サイズ等:276mmm×375mm 紙、鉛筆、パステル、透明水彩、コンビニコピー
   [変則 離散集合]
作者:親方の兄(アニ)



第8回 2018.5.16

題:大魚の家族たち
譚:兄「同じ図柄で再(ま)た描いたよ」
  親方「何匹いるんだ?」
  兄「さね。これはわたしの夢図だよ。大魚の家族たちは、
  わたしの深鉢を作らせてくれる大事な、大事なお客様たちだ」
  親方「お客様は九匹だ。兄
サイズ等:283mm×380mm 紙、ちびた油性マーカー、拡大コピー各種、色鉛筆、
  透明水彩 [離散集合]
作者:縄文の親方の兄



題:妹ネリが死んだ
譚:細い月夜の晩に、五つになったばかりの妹ネリが死んだ。
  村人と土偶たちが皆泣いた。
  村を囲む山も、祖霊さまも泣いた。
  母さんの涙は涸れてしまった。
  骨のかけらになってしまったおまえは、いま、ぼくの壺に入って
  家の上り口の土の中だ。毎日暗いだろうね。早く生れ替って、
  ぼくらの前に来ておくれ・・・・・・
サイズ等:280mm×381mm 紙、鉛筆、ボールペン、パステル、
  色鉛筆、デッサンのコンビニコピー、透明水彩 [離散集合]
作者:兄の弟子ブドリ


  







藤田莞爾氏 番外篇

 浦安路地裏シリーズ

第1回 2018.2.1

路地裏 16 APRIL 2017 p.m4:08 拡大図(中) 拡大図(大)

[上図と下図は]浦安の路地の最南東で、これより南には路地はありません。
路地図の出発地にふさわしいと思って選びました。[上図]の路地は、途中
ブツブツと車道に遮られながらも千五百米は続き、東西線の高架をくぐり、更に
当代島(地名)もつらぬきます。この当代島は江戸川の蛇行による各種の遺体の
流れつく三ケ月湖になりそうな地(自然の川なら)であったらしく、哀しい碑と
菩薩像があります。
[下図は、上図から後ろを振り向いて]

路地裏 16 APRIL 2017 p.m 4:37 拡大図(中) 拡大図(大)


第2回 2018.3.1

路地裏 20 APRIL 2017 p.m.3:46  拡大図(中) 拡大図(大)



路地裏 24 APRIL 2017 p.m.3:46 拡大図(中) 拡大図(大)      


第3回 2018.4.15

路地裏 27 APRIL 2017 p.m.4:56  拡大図(中) 拡大図(大)



路地裏 28 APRIL 2017  p.m.3:13  拡大図(中) 拡大図(大)


第4回 2018.6.15

路地裏 3 MAY 2017  p.m.3:26   拡大図(中) 拡大図(大)


G3again展
 G3デッサン展(活動報告2016.6.3-5)1周年記念
藤田莞爾、川原一夫、有田敏朗の三氏のデッサン展(豊北歴史民俗資料館)から1年。
北高夢ロードゆかりのアーティストの作品をバーチャル展として順次ご紹介します。



第3回 有田敏朗氏(その1)
(1933年生まれ。
 1954年 山口県美術展以来、現代美術協会展・北九州美術家連盟展・
 独立展・西日本美術展他、美術展、版画展、個展、グループ展にて活動。
 現在、独立美術協会準会員、北九州美術家連盟会員。
 下関市豊浦町厚母郷在住)


ホルタ―A     2004  油絵(F130) 第72回独立展新人賞


ホルタ―B     2004  油彩(S100) 第72回独立展出品


ホルタ―05-B      2005  油彩(S100) 第73回独立展出品


パルヌリープ     2005  油彩(F130) 第73回独立展出品

第6回 有田敏朗氏(その2)


状況 06-A     2006  油彩(F130)  第74回独立展佳作賞


状況 07-A     2007   油彩(F130)  第75回独立展賞候補


状況 08-A    2008 油彩(F130)   第76回独立展出品


状況 09-A    2009  油彩(F130)   第77回独立展出品

第9回 有田敏朗氏(その3)


地点12-A    2012  油彩(F130)  第80回記念独立展出品


刻(とき)13-A   油彩(F130)  2013   第81回独立展出品


とき(刻)14-A   油彩(F130)  2014   第82回独立展出品


バスは壊された15-A   油彩(F130)  2015  第83回独立展出品

第12回 有田敏朗氏(その4)

理科室にて   油彩(S100)  1995    北九州美術家連盟展 福岡県美術協会賞


幻視 99-B   油彩(F130)   1999   第67回独立展出品


私的空間 緊   油彩(F130)  2000   第68回独立展出品


侵蝕 B   油彩(S100)   2001   第69回独立展出品



第2回 川原一夫氏(その1)
(1948年生まれ。明治学院大学卒業、油絵を始める。
 1973年 版画を始める。
 1980年 粘土塑像を始める。
 主に個展、グループ展で作品発表。下関市吉見上在住)
 

エクシードラフト    1995   テラコッタ


星のページェント    1995   テラコッタ


ワッショイ・まつり(K&F舞踊より)1996 テラコッタ (PHOTO:磯部一博)


ギリシャ     2002    テラコッタ

第5回 川原一夫氏(その2)


彫刻を想う(カミーユ・クローデル)    2003   テラコッタ



同上



姉弟の粘土遊び(カミーユとポール)   2003   テラコッタ



薔薇の精(ニジンスキー)   2013    紙塑(彩色)

8回 川原一夫氏(その3


詩人の肖像 アントナン・アルトー  [2000-2003]   テラコッタ



晩年のアルトー   [2000-2003]   テラコッタ



壮年・成年のアルトー   [2000-2003]   テラコッタ



壮年のアルトー    [2000-2003]    テラコッタ



女の子の衣装を着せられた小さなアルトー [2000-2003]  テラコッタ


第11回 川原一夫氏(その4)

アルチュール・ランボー胸像   [2000-2003]   テラコッタ




ルイ・フェルディナン・セリーヌ立像    [2000-2003]    テラコッタ


宮沢賢治胸像    [2000-2003]    テラコッタ


金子光晴座像    [2000-2003]    テラコッタ



第1回 藤田莞爾氏(その1)
1937年生まれ。デザインスタジオを閉鎖後、画業に専念。スケッチ、カリカチュア、
 ファンタジックな童画などオリジナリティあふれる画境に到達。
 大人のための絵本=現在進行形。千葉県浦安市在住)

私の縄文幻夢譚:縄文のボクと平成の私のコラボレーション


題:お山さん
譚:お山さん、お山さん。
  わたしたち、百年眠ったかしら?
  おやおやまっくろになって。
  今、ちょうど四千年目ですよ。
  あれまあ、四千年。
サイズ等:260mmx348mm インク、墨、紙
作者:平成の私


題:大きな海さん
譚:大きな海さん。夕暮れの海さん。
  わたしら、土の中にどの位居られるのでしょう。
  風化されなければ一億年位でしょうね。
  人間は駄目ですよ。まもなく絶滅します。
サイズ等:260mmx348mm インク、墨、紙
作者:平成の私


題:野の川よ
譚:野の川よ。ここには、わたしらが
  生きていた時のと同じ香りがある。
  おお流れの音も。
サイズ等:257mmx344mm 
  インク、カーボン紙、土偶の写真コピー、透明水彩、色鉛筆、紙
作者:平成の私


題:わたしらの暮らしがあったところ
譚:縄文と呼ばれる初めから数えて一万二千三百四十五年目の春、
  何があったの?
  誰も居ない!わたしらもここに居てはいけないのかもしれない。
サイズ等:259mmx344mm  
  インク、墨、土偶の写真コピー、透明水彩、グァッシュ、色鉛筆、
  紙
作者:平成の私

第4回 藤田莞爾氏(その2)

題:草のおしゃべり                拡大はこちら
譚:ボクは名人*のもとで土器作りの練習をしています。この絵は、
  塊の粘土を平らかにして、木の枝の先でぐるぐる描いた。
  山猫はボクの友達。草は、歌もじょうずです。草むらのなかで
  ねころんでいると、草のおしゃべりも歌も聴こえてきます。
  「おいでおいで、こちらにおいで」「踏んでもいいわ、
  踏んでもいいわ」・・・・・・
サイズ等:242mm×340mm(少し小型版もあり)
  カーボン紙、荒目の下敷紙、ボールペン、コンビニコピー機、
  台紙に鉛筆でサイン、夫々10枚で原図カーボン紙を破棄
作者:縄文のボク
*研究者の多くは男は山に熊や猪狩りに、女性は川に洗濯。
 土器・土偶は春と秋の洗濯の合間の手仕事だと述る。
 だが、優品の数々はそんな片手間で出来る訳がない。
 高い精神と技能に恵まれた名人が長い縄文時代をとおし
 て沢山居たのだと思う。



題:ボクらの村                  拡大はこちら
譚:草や木の中にボクらの家や川があります。猪や蛇や鳥や魚や虫の
  神様がやってくる柱だけの大きな家が、村のじまんです。
  ふだん神様はそれぞれ、それぞれの場所に居ます。ご先祖さまの
  霊は、土の中にも空にも居ます。
サイズ等:246mm×342mm(小型版もあり)
  カーボン紙、荒目の下敷き、ボールペン、コンビニコピー機、
  台紙に鉛筆でサイン、夫々10枚で原図カーボン紙を破棄
作者:縄文のボク


題:もうすぐ真っ暗
譚:もうすぐ真っ暗になるよお。
  おお、急いで帰ろう。
  枯枝集めは、これでじゅうぶん。
  あすの”焼き”はよいお天気だね。
  立派な壺や鉢が沢山できるという訳だな。
サイズ等:270mm×368mm 
  黒インク、ペン、ボールペン、透明水彩、グアッシュ、パステル、
  紙、[離散集合](描いた紙をカッターナイフで截ってまた描いて、
  彩色して貼り戻し)
作者:縄文のボク


題:村の古木が語る
譚:草よ、君たちは、この地がとても好きだね。
  生きものたちや、石や川の水たちの霊、村人の霊も、
  ここを離れたことがない。ここがみんなの輪廻の現場だから。
  わしら二木(にぼく)も、倒れた祖木(そぼく)の幹から生えた。
  だから兄弟木(ぼく)であるうえ、祖木でもあるような心持ちだね、
  ハハハハハハハ。
サイズ等:260mm×350mm  
  鉛筆、透明水彩とインスタントコーヒー染め(ドーサ液で)、
  紙、[離散集合](「もうすぐ真っ暗」参照)
作者:縄文のボク

第7回 藤田莞爾氏(その3


題:冬至点の日の樹木たち
譚:「お日さまは今日の、西の山間いと、とんがり山の尾根の間を
  往き来しているだけ。それだけで、冬の雪、雨の夏があるのね」
  「ふしぎね、ふしぎね」
  「春も秋もある。ふしぎね、ふしぎね」
  「お日さまが居るのもふしぎ。わたしが居るのもふしぎ」
  「ふしぎでないもの、ひとつもないわ」
  「ふしぎだね」
サイズ等:258mm×348mm 鉛筆、白ヌキゴムインク、透明水彩、
  紙[離散集合](「もうすぐ真っ暗」参照)
作者:縄文のボク


題:深鉢を背負って海辺の村へ
譚:「みなさんが、お迎えに来ておられます」
  「ありがたいね。ありがと。ありがと。せっかくの佳い眺め。
  ここらで一休みしたいが、よろしいかな、みなさん」
  「そうなさい、そうなさい。冷たい湧水をくんできましたから、
  まず一口お飲みなさい」
  「いやあ、それはうれしいな
サイズ等:272mm×360mm 鉛筆、色鉛筆、カーボン紙、
  マイナスドライバー、透明水彩、紙[離散集合]
作者:縄文のボク


題:山道を行く(T)<おお虹、おお祖霊さま>
譚:「こんな間近かに虹を見られるのだろうか。ぐらぐらする。
  ころんで深鉢を割ったら事だね。」
  「親方。見て見て。――この暗いモヤモヤ」
  「おお。わしも初めてだ。なる程、暗いモヤモヤ。暗い――とな。
  祖霊さまにちがいない。祖霊さまは暗闇みを好まれておるからな。
  頭を垂れ、手を合わせよ。わたしらの祖霊さまだ」
  「はい」
サイズ等:267mm×358mm  紙、カーボン紙、マイナスドライバー、
  透明水彩、パステル
作者:縄文のボク


題:山道を行く(U)<5,000年後。草むらの中で>
譚:「ここは、大きな虹に出会った所だ」
  「祖霊さまにも」
  「草たちの話を聞いたか?おそろしいことが起きている。
  ふたご山を崩しているらしい。おい。聞いているか」
  「聞いておりますよ、親方。川沿いの道がすっかり変って
  海辺までダンプカーの行列だと」
  「ダンプカーとは、何だ?」
  「何でしょうか」
サイズ等:265mm×355mm 紙、鉛筆、色鉛筆、パステル、透明水彩
作者:縄文のボク


題:山道を行く(V)<5,000年後。ふたご山の祖霊>
譚:「祖霊さま。見知らぬ人たちが悪さをしています。おゆるし下さい」
  「わたしらの心は変わりません。心がわりをしたのは
   5,000年後の人たち・・・・・・」
  「その見知らぬ人たちは、わしらの末裔かもしれないのだ」
  「それなら心ならずも、ぼくらが悪さをしているのか」
サイズ等:255mm×350mm 紙、カーボン紙、マイナスドライバー、
  透明水彩、パルテル
作者:縄文のボク

第10回 藤田莞爾氏(その4)


題:古木の日暮れの決断
譚:「草たちよ、君たちの多くは踏み潰されたが
  願いは、大地に沁み入った。村人どの。
  斧でわしらを伐り倒し、車の道に敷きつめてくれないかな。
  もちろんイノシシ君も仲間を集めて手伝っておくれ。
  ――それでも山崩しがやまない時は、いたしかたない、
  海までの全山、火の海にしようではないか。村人どの」
  「わたしらもそのかくごだ。古木どの」
サイズ等:252mm×345mm  紙、カーボン紙、マイナスドライバー、
  透明水彩、墨、パステル
作者:縄文のボクと平成の私


題:丸太の道で(T)
譚:「なぜ、急に停ったのだよ」
  「見ろ、丸太の道だぜ。俺のベンツがお釋迦様よ。
  ――そこのお方。海へ出るのは、この道だけかい」
  「そうだよ」「――なに者だ、てめえら」
  「ここの村の者だ」「へえ?この辺りに人間様が住んでいるとは
  聞いていないぜ」「五千年前からここがわたしらの村だ」
  「・・・・・・」
サイズ等:260mm×345mm 紙、カーボン紙、マイナスドライバー、
  透明水彩、パステル <離合集散>
作者:縄文のボクと平成の私


題:丸太の道で(U)
譚:「さあて皆さん、まもなく夜明けだ。丸太を砕いて、
  さっぱりしましょうね」
  「どうぞ、どうぞ。だがね、ちょっとでも丸太を動ごかしたら、
  ふたご山はもちろん、海っぺりの森まで火を放つ手筈だ。
  アッという間の火の海。山と森は、すぐ生れ変れるが、
  そのデカイバケモノは、どうなるかな・・・・・・」
サイズ等:260mm×350mm 紙、エンピツ、顔彩、透明水彩
  パステル <離合集散>
作者:縄文のボクと平成の私


題:丸太の道で<捨てた初案を拾い出して>
譚:平成のバケモノ機械と縄文人の村人のかけ引きを
  心配してみる双子山の祖霊図を破棄したのは、
  構図の物理的無理が最大の理由でしたが、心を入れ替えました。
サイズ等:202mm×275mm カーボン紙、マイナスドライバー、
  コンビニコピー機 60枚プリント(以降、原図破棄)
  別サイン:アルシュ紙に鉛筆 原図以外からのコピーは、
  画面の黒さが増し、白線がより白くなります。
作者:縄文のボクと平成の私



西嶋勝之氏(北高昭39卒)
京洛四季(一)



風の色


二百十日


風花


さみどり


ひねもす

京洛四季(二)


冴える


錦秋


細雪


柿日和


錦風

京洛四季(三)


払暁


まだら雪


片雲


花日和


彩雲

京洛四季(四)


風の音


静夜


夕影


雪華


北山時雨

京洛四季(五)


瑞雲


雪時雨


なだれ雪


緑の風


甘雨

New! 京洛四季(六)


風立つ


祇園会


都をどり


豊浦の作品より


豊浦 田耕


宇賀本郷 大専寺


宇賀 大河内


豊浦 寺地


殿居 郵便局


特牛港


特牛港



粟野川の里


根崎(神玉)


田耕 白滝山


寺畑の里


川棚越え


豊浦の夏(川棚)


「アルトテーク」の活動

「アルトテーク」とは版画や写真などのオリジナル作品を貸し出すギャラリーのことを言います。
こうしたサービスは日本ではほとんど見られませんが、ヨーロッパでは盛んに行われています。
その現状や意義については、次の文献をご参照ください。
「アルトテークとは何か」



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